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| 友を想う石 #35.0511 |
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長い石人生、触れているようで触れていなかったのがターコイズ。 横目で見ながら、憧れながら、なんとなく手が出なかった石。 今年の3月に他の主催するサイトでターコイズについて書いたんだけれども、 その時は、まだ手が出ないと書いている(笑)。 それから半年、今やおそろしいほどの数のターコイズが私の手元にある。 発端はカザフスタンのターコイズ、 そして本家本元といわれているイラン産のターコイズ。 そして、シナイ半島のターコイズの指輪。 エトセトラ、エトセトラ。 私の深いところで良く知るターコイズと出会ったことで、 ターコイズの封印がとけたかのように、 今や、チベット、アメリカと沢山のターコイズまでが手元にやってきている。 石を集め始めた頃に、とある本で読んだ 「大切な友人から心を込めてプレゼントされたものだけに効力がある。」 というターコイズについての記述のインパクトが強くて、 ターコイズを店で見つけるたびに、自分で買うべきではないと、 ついつい思って手を出さずにいたのだ。 子供の頃から、人とものを見る視点が違って、 おまけに転校ばかりだったこともあって あまり深く友人とのつき合いをする機会のなかった私にとって、 ターコイズをプレゼントしてくれる友人というのは、 本当にあこがれの、でも決して手に入らない存在。 だからこそ、この石は憧れる反面、 消して手に入らないものを思い起こさせる悲しい石でもあった。 でも、新しく産出したカザフスタンのターコイズは、 私の中の、そんな古い封印を解いてしまった。 古い記述に関わらない、新しい産地の石。 そしてイラン産のどこまでも抜ける空のような、穏やかな青。 チベットやネイティブアメリカンの愛した、 厳しい自然の中に潜む力強い天空の青。 どの産地のものも、そこに住まう人々の思いが伝わってくるようで、 見知らぬ友、まだ出会わぬ友を彷彿とさせる。 古の人々が旅立つ友に、護符として、 同じ空を見て繋がっているという意を込めて渡した石。 遠い地で、石を手に同じ空を見ている友を思う人々。 相変わらず移動ばかりしている私にも、今や沢山の友がいる。 みんな時々しか会えないし、 忙しさに紛れて連絡も取らない時間も多いのだけれども。 今は古の人々と同じように、 様々な土地で空を見上げて友を思うのだ。 なんて、このコラムを書いていたら、 遠い友からメールが来た(笑)。 思いは通じる、そして速攻で思いを告げることが出来る今。 なんと楽な時代になったことかねえ。 |
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